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シニアパンツの裾直しについて呟きます

こんにちは!巣鴨で一番のズボン屋サンまつみやです。


今回はシニアズボンの丈直しについてアレコレ呟きます。


まずは丈直しの種類!

一般的には「シングル」「ダブル」「タタキ」がありますが、今回は巣鴨でオーダーの多いシングルやタタキについて・・・。

シングルはまつり縫いをしているので表からは見えず、フォーマルやきちんと系のズボンに多い直し方。

タタキはデニムやカジュアル系に多い直し方で、縫い目が直接表に見えるようになっています。

ダブルはメンズスーツやカジュアルパンツに多いですが、おばあちゃんたちの支持率はいまいちなので、今回は割愛させていただきます。


シングル三つ折りは・・・

裏を三つ折りにした上で表面に見えないようにまつり縫いをします。(フォーマルやきちんと系ズボン)

 

シングル二つ折りは・・・

折った部分がほつれないようにかがってロックを欠けた上で、表に見えないようにまつり縫いをします。

(こちらもフォーマルやきちんと系に多いです)

 

タタキは・・・

裏をかがってロックをかけた上で、表に縫い目が見えるように縫います。

平縫いだったりチェーンだったり色々です。

(カジュアルに多い)


シングル三つ折り

 

シングル三つ折り

シングル二つ折り

かがり縫い

シングル二つ折り

かがり縫い 裏

タタキ

タタキ 裏

 


特にご希望がない限りは、元々のズボンの形と同じように仕上げます。

 

基本は工業用ミシンでまつり縫いですが、生地によってはつれてしまうこともあるので、その場合は手でまつり縫いをすることも・・・。


次は丈の合わせ方です。

 

一般的には男性は腰骨の位置、女性はおへそに合わせますが、シニアの場合はちょっと違います。


シニアズボンの場合は、股上が深いものが多いので、ウエストを上まで上げて股のところが空きすぎないかチェックします。

 

股の継ぎ目部分を摘んでみてつまめればOK!

ちょっとつまんでも大分余るようなら浅くはき過ぎかもしれません。


丈の合わせ方2

 

一般的には太めか細め、カジュアルかフォーマルか・・などでズボンの長さを決めることが多く、

細くてカジュアル系→短め

太めでフォーマルやきちんと系→長め

で合わせることがおおいです。


ただし巣鴨のズボン屋はシニアパンツのお店なので・・・

太めのストレートパンツの長さを調整する場合でも、ご本人様が

*長いと転びやすいから足捌き優先!

*トイレの着脱時に下につかない方が良い!

なんて場合はくるぶしギリギリや短めでご希望のお直しをすることもあります。


逆に長い方が良い!という方もいます。

 

車椅子生活で座った状態でくるぶし全体が隠れた方が良い時は、座った状態で測って直します。


特にご希望がなければ、靴を脱いだ状態で床から1〜2cmくらいでお直しすることが多いです。

 

*靴を履いた状態で○cmなどご希望があれば、希望に合わせてお直しします!


注意点!

*ズボンの太さや形によって、同じ股下でもはいた時の長さが変わります。

 

同じ股上でも細めのデザインの方が足の太さに取られる分、上がって短くなります。

幅広デザインほど、落ちる分はいた時に長めになります。

 


なのでズボンの細さによっては、いつもよりちょっと長めでもぴったりはける場合もあります。


もちろん試着していただくのがベストですが、難しいようであれば、いつものパンツをお持ちいただくか、股下を測って広めが好きか細身が好きか・・を教えていただけると近い長さにしやすいです。

 

次回は生地についてぼやきます。